フォンテーヌ・ド・ヴォークリューズ(Fontaine-de-Vaucluse)
アヴィニヨン近郊の人口700人足らずの小さな村です。
みどころは、村の名前にもなっている「ヴォークリューズの泉」。水深300m以上、ヨーロッパで最も豊富な水量を噴き出す泉として有名です。アンティークで有名な隣町リル・シュル・ラ・ソルグを流れるソルグ川の源泉で、いくつにも分岐しており、アヴィニョン市街でローヌ川にもつながります。
泉へは、村の中心から、ソルグ川の渓谷沿いの散歩道を20分くらい歩きます。透き通った川の水が陽の光を反射しキラキラ光り、川底の水草と苔むした岩の鮮やかなグリーン、水面に写り込む空のブルーが綺麗なグラデーションを織りなします。周りを囲む石灰岩の白い岩肌、木々の緑、青空のコントラストとソルグ川の美しさが溶け合い、素晴らしい景観を創り出しています。村の中心や散歩道沿いには感じのよいカフェがあります。途中でテラス席からゆっくり景色を楽しむのもいいでしょう。
散歩道の途中に、青々とした水草が絡みついた立派な水車小屋があります。元製紙工場で、15世紀の水車を使った紙の製造過程を無料で見学できます。お花を埋め込んだ素敵な紙やガラス細工、プロヴァンス雑貨などを買うことができます。
アウトドア好きな方には、ソルグ川でのカヌーやカヤック・ツアーがお勧め!春から秋にかけて、フォンテーヌ・ド・ヴォークリューズの入り口付近から、約8キロを2時間ほどでガイドと一緒にカヌーで下ります。流れはゆるやかで、6歳以上のお子様も参加できます。川辺でのピクニック、または川沿いのレストランでの食事も気持ちがいいでしょう。透き通った美しいソルグ川の流れに身を任せ、全身で大自然を感じてみませんか?
気持ちのよい散歩道
川底の水草の鮮やかなグリーン
鴨にとっても憩いの場所
洞窟の下が源泉
水車を動力にした製紙工場。見学できます。