マルセイユの旧港(Vieux Port ヴュー・ポール)の入り口に浮かぶ、正方形の現代的な建造物がひときわ目を引きます。こちら「MuCEM(Musée des civilisations de l’Europe et de la Méditerranée)」という博物館。日本語での正式名称は、「ヨーロッパ地中海文明博物館」、通称「ミュセム」です。今では訪問者数で世界の博物館50指に入っており、マルセイユの注目観光スポットの一つとなっています！

MuCEMは、マルセイユがヨーロッパ文化首都を担った2013年6月、文化事業の目玉として、周囲の複合施設の整備と共に建設が進められました。

ここMuCEMのキーワードは、ずばり「地中海文明」。マルセイユでは歴史上、地中海文明の要衝の一つとして、ヒト、モノ、そしてそれに伴う文化や芸術といった様々な分野の交流が生まれてきました。地中海地域を中心に、こうした人間の営みを幅広い視点で紹介している中心的な博物館がMuCEMなのです。特徴としては、歴史や文化、芸術といった個々の枠組みにとらわれない展示構成。造形芸術品や遺物等の歴史史料はもちろん、写真やオーディオ資料等も駆使し、古代から現代までの人々の営みに様々な角度から迫っていきます。MuCEMならではと言えるユニークで魅力的な展示の数々は、皆さんの好奇心を掻き立ててくれるに違いありません。

また、定期的に開催される企画展も要チェックです。日本ではなかなかお目にかかれないような大規模な企画展や、MuCEMだからこそ可能な個性あふれる企画展が、定期的に開催されています。旅行の際は、ぜひ一度調べてみてください。

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