エクス・アン・プロヴァンスは言わずと知れた「近代絵画の父」ポール・セザンヌが生まれ、育ち、そしてまた晩年を過ごした街です。特に亡くなる前の数年は「ゼザンヌのアトリエ(Atelier de Cézanne)」を拠点に雨の日も風の日も(もちろん晴れの日も)イーゼルとカンバス、絵筆を持ち歩いて絵を描き続けたと言われています。アトリエからさらに北へ徒歩15分、こちらローヴの丘(別名Terrain des Peintres)からひたすら同じ構図で彼が愛してやまなかった名山サント・ヴィクトワールを描きました。
セザンヌはここで、何度も何度も飽きることなく繰り返し絵を描いたのです。