《旅好きライターのプロヴァンス暮らし》第5回 〜 小さな港町「カシ」の広大な景色〜

2021年07月05日
タグなし

プロヴァンスに住んでいる友人知人におすすめの観光地を聞くと、よく「カシ」という答えが返ってきます。カシはマルセイユから南東へ約30kmのところにある、小さな港町。いったいどんなところなのでしょう。車で日帰り旅行してきました。

「カランク(入り江)」巡りの出発点

マルセイユとカシの間には「カランク」という約20kmの入江があります。
このカランクを巡るハイキングやクルージングが人気だというので、立ち寄りました。カシはカランク巡りの出発地点なのだそう。


景勝ポイント「カランク・ド・ポール・ミュウ(Calanque de Port-MiouCalanque de Port-Miou)」からの眺め。入江が深く入り組んでいて、数百の小船がずらーと停泊しています。

カランクのハイキングコースのスタート地点。
氷河期からの地殻変動によってできた断崖のスケール、伝わるでしょうか。

雰囲気のいいカシの港


カシに着くと、ベージュの家が並んでいます。これらはカランクの石で造られているとか。
おしゃれな雑貨屋や服屋、アトリエを横目に路地を抜けると・・・


中心部である港に出ました。明るい色の建物が並んでいて、清潔感があって、程よいサイズ感。なんだか好感が持てる場所です。
日差しが気持ちよかったので、海沿いのレストランで腹ごしらえをすることにしました。


(クレープを焼く店員を、真正面からガン見していた男の子)
港町ならやっぱり海鮮でしょ! とオイスターをテイクアウト。
一緒にホットワインを注文したら、店員に「いやいや、オイスターに合わせるなら白ワインでしょ」と言われてしまった。


オイスターはたったの6個なのに立派な容器。目立っていたのか、海辺のベンチで食べていると通りすがりの人に「ボナペティ(bon appétit)」と声をかけられました(「召し上がれ」という意味)。

この日は冬でしたが、海辺には散歩をしたり階段に腰掛けたりと、のんびり過ごしている人がたくさんいて、みな海を満喫していました。

ヨーロッパ一の断崖絶壁「カナイユ岬」


ベンチに座る男性の先に見えるのは、ヨーロッパで最も高い断崖絶壁「カナイユ岬」です。これから、この岬に向かいます。

岬へ続くくねくねした山道。怖いからガードレールをつけてくれ!


岬にたどり着くと、先ほどまでいたカシを見下ろす絶景!
左手にはエメラルドグリーンの地中海が広がります。
あまりにも高いところから見下ろしているため、波がスローモーションに感じる。


(カメラを構えていたら、「私を撮って」と言わんばかりに小鳥がフレームイン)

真横を見ると険しい断崖絶壁ではないですか。自分の足元もそうだと思うと、ガクガク・・・。


それなのに、崖のキワでたそがれる夫。見ているこっちが冷や汗。

いやはや、息を飲む広大な景色でした。

カシワインをお土産に

帰宅してから、ディナーにカシのワインをいただきました。


(カシの綴りは「CASSIS」)
シーフードに合う、すっきりと飲みやすい白ワインです。
車で走っている途中、ぶどう畑を見かけたのを思い出しながら、「あの場所で育ったぶどうが、こんな味になるんだ」とつながるの面白い。
こんな風に、訪れた土地のワインを愉しめるのも、フランス旅行のいいところです。

カシは小さいけれど、広大な自然を堪能できるし、まちの雰囲気はいいし、シーフードとワインはおいしい。
地元の人が太鼓判を押すのも納得! プロヴァンス観光の穴場です。

「《旅好きライターのプロヴァンス暮らし》第5回 〜 小さな港町「カシ」の広大な景色〜」に2件のコメントがあります

  1. すっかりカシを旅している気分に浸れました。断崖のところは、美しい地中海の深い色合いが望めて素晴らしいですね♪♪♪
    オイスターとワイン🍷なんて幸せなんでしょう!

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