《旅好きライターのプロヴァンス暮らし》第22回 〜「サン・トロペ」前編:ブリジット・バルドーが愛した港町〜

2022年07月24日
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小悪魔ブリジット・バルドー

60年代に一世を風靡したブリジット・バルドーをご存じですか?
パリ出身の女優でありモデル、歌手でもある彼女は、そのセクシーかつ野生的な魅力で人々を虜にしました。
「ヨーロッパのマリリンモンロー」と称されるセックスシンボルです。

 

ブリジット・バルドーを一躍有名にした映画が、1956年に制作された「素直な悪女」、原題「Et Dieu… créa la femme(そして神は…女を創造された)」です。

 

漁村のサン・トロペを舞台に、ブリジット・バルドー扮する孤児ジュリエットが、男たちを翻弄する物語。60年以上経ったいま観ても面白い名作です。

特にクライマックスのダンスシーンは強烈に印象に残ります。※ネタバレ注意

ちなみに「素直な悪女」の監督は当時のブリジット・バルドーの夫。しかしバルドーはこの映画で共演した男優と恋に落ち、離婚してしまいます。
バルドーは私生活でも恋愛に奔放で、4回も結婚をしています。

そんなバルドーが愛し、現在住まいをかまえる場所が、映画の舞台となったサン・トロペです。

セレブのリゾート地サン・トロペ

サン・トロペは、もともと小さな漁村でしたが、「素直な悪女」とブリジット・バルドーによって、セレブが集うおしゃれなリゾート地へと様変わりしました。

港には豪華なクルーザーがずらりと停泊し、中心部には高級ブランドのブティックが軒を連ねます。

今ではきらびやかな街になりましたが、漁村時代の面影もあります。
例えば、「素直な悪女」にも出てきた昔の小舟が、象徴的に残されています。

1930年創業のカフェ「セネキエ」も「素直な悪女」に出てきました。以前はスターたちの溜まり場だったとか。今も人気店です。

セネキエの中に入ると、時代を感じさせるレトロなつくり。

これまたレトロな飲み物ミルクセーキをいただきました。

バルドーも気に入った「トロペジエンヌ」

もう一軒、サントロペに来たら外せない老舗があります。1955年創業の「ラ・タルト・トロペジエンヌ」です。

ここは、「トロペジエンヌ」というケーキ発祥の店です。日本では馴染みがありませんが、南仏のケーキ屋ではときどき見かけます。

カレースプーンのような、大きなスプーンで食べるスタイル。
ふわふわのブリオッシュに、たっぷりのカスタードクリームをはさんだ素朴な味です。軽くて甘すぎないので、バクバクいけます。

じつはこのトロペジエンヌというケーキ名は、ブリジット・バルドーに関係があります。
昔このお菓子を食べて気に入ったバルドーが、名前を「タルト・サントロペ」にすることを提案しました。その発想をもとにして、「サントロペの女の子」という意味の「トロペジエンヌ」になったそう。
大口を開けて、おいしそうにケーキを食べるブリジット・バルドーの姿を思わず想像してしまいました。

さて、もう少しサン・トロペを散策しましょう。次回へ続きます。

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