《旅好きライターのプロヴァンス暮らし》第21回 〜ヨーロッパで最も美しいビーチがある「ポルクロル島」〜

2022年06月26日
タグなし

車がいない穴場の島

ポルクロル島(Il de Porquerolles)は、第20回 〜 歴史、花、海、ダンス!?「イエール」の盛り沢山な一日 〜で紹介したイエールから、船で約20分のところにある島です。

イエールにはポルクロル島、ポール・クロ島、ルヴァン島の3つの島があり、ポルクロル島はイエールから最も近くて、大きくて、人気のある島。春から秋にかけてのシーズン中はたくさんの観光客が訪れます。
私は8月に日帰りで行きましたが、日本人はおろか東洋人を一人も見かけませんでした。ヨーロッパ以外ではあまり知られていない、穴場かもしれません。

朝に島に着いたので、港のカフェで朝食をとりました。どんどん日差しが強くなってきて、今日も暑くなりそうです。

島は自然保護のため車の乗り入れ禁止。移動は徒歩かレンタル自転車を利用します。

島の大きさは東西に約7km、南北に役3kmほど。歩行者と自転車のために54kmに及ぶ道が整備されていて、ビーチへ行ったり、サイクリングを楽しんだりできます。

高台にある「幸福の風車(Moulin du Bonheur)」という名前の風車。18世紀に建てられ、200年以上放置されていたけれど、2007年に復元されたそう。

光の中を、裸足でゆったり鑑賞する

2018年にオープンした「カルミニャック財団美術館(Fondation Carmignac)」は、港から徒歩15分、森に溶け込んで建っています。美術館の敷地は周囲15ヘクタールに及ぶとか。

美術館は落ち着いて作品を鑑賞できるよう、入場を30分ごとにずらし、人数制限をしています。
入るときは、靴も靴下も脱いで裸足になります。
足の裏にひんやりとタイルや石の質感を感じていると、感性が研ぎ澄まされていく気がします。

財団の現代アートコレクション300点の中から選ばれた作品が展示されています。

建物の中央部分は、天井に水が張られていて、太陽の光がキラキラと水に反射しながら落ちてきます。アート作品と相まって、まるで深い海底にいるような、あるいは空を飛んでいるような、幻想的な空間です。

マティスの作品もありました。マティスは油絵よりも、こういう切り絵っぽい方が私は好き。

美術館には野生に近い状態の庭園があり、14の作品が点在しています。一つひとつ草をかき分けて見つけていくのは、宝探しみたいでした。

美術館の隣にはぶどう畑があり、地元でつくられたワインと、ちょっとした食事ができる野外レストランがあります。
とめどなく響くセミの鳴き声を聴きながら、昼間から飲みます。車を運転する必要もないし(言い訳)。

やっぱり最高! ヨーロッパNo.1の海

島の東北端にあるノートルダム・ビーチです。2015年に「ヨーロッパで最も美しいビーチ」に選ばれたとか。
上から見ると沖はプライベートヨットで埋め尽くされています。

透き通ったエメラルドグリーン。はぁ、なんて美しいんでしょう。
うずうずしながら浜へ降ります。

この辺にしましょう〜。
浅瀬が続いていて、ヨットは沖の方にいるから、パシャパシャ泳ぐのにちょうどいい。

太陽が傾いて少し曇ってきたけれど、海水が温かいので、海に入っていた方が体が冷えません。
波は穏やかで、足元が見えるくらい水がきれい。これは最高に気持ちいいぞ!

私にとっては数年ぶりの海水浴でした。
いつも海を眺めるだけだったけれど、泳ぐ方がずっと楽しいですね。

イエールの観光局によると、ポルクロル島で泳げるのは、5月中旬から10月上旬まで、寒がりの方は6月から9月までだとか。一年の半分近く泳げるんですね。

海水浴で普段動かさない体の部位を動かして、血の巡りがよくなったのか、翌日は体調がよく肩こりも治っていました。

心身共に思いっきりリフレッシュできたポルクロル島でした。

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