《旅好きライターのプロヴァンス暮らし》第28回 〜 プロヴァンスワインを買いに、シャトーへ行こう! 〜

2022年12月23日
タグなし

フランスワインといえば、ほとんどの人はボルドーやブルゴーニュを思い浮かべますが、プロヴァンスも有名なワインの生産地です。車を走らせていると、至るところにぶどう畑やシャトーを見かけます。

実は、プロヴァンスはフランス国内で最も早くブドウ栽培が始まった場所です。紀元前 600 年頃に古代ギリシャ人がブドウを持ち込んで、紀元前200年頃には、定住していたローマ人がブドウを栽培していたと言われています。

プロヴァンスワインといえば、フレッシュなロゼ

現在プロヴァンス地方で生産されているワインの約9割がロゼです。ロゼは熟成よりもフレッシュさを楽しむワイン。カラッとしていて温暖なプロヴァンスの気候に合っていますよね。

ところで、赤・白・ロゼそれぞれの製造方法をご存知ですか?
色の違いはひと言でいうと、ブドウの皮を取り除いているかどうか。赤ワインは、基本的に黒ブドウを使用し、皮と種ごと漬け込み発酵させます。白ワインは白ブドウを使用し、ブドウを搾った果汁を発酵させます。ロゼワインはというと、次の4つの製造方法があります。

  • セニエ法:代表的なつくり方。黒ブドウを皮と種ごと漬け込み発酵させ、途中ロゼ色になった頃に皮と種を取り除く。
  • 混醸法:黒ブドウと白ブドウをブレンドし、ブドウの皮と種ごと漬け込み発酵させる。
  • 直接圧搾法:黒ブドウを搾り、出てきたピンク色の果汁を発酵させる。
  • ブレンド法:完成した赤ワインと白ワインを混ぜる。ヨーロッパではスパークリングワイン以外は禁止されている。

プロヴァンスワインを買うならシャトーがおすすめ

プロヴァンスワインはまちなかのカーブやスーパーでも手に入りますが、シャトーを訪れて生産者から直接購入するのがおすすめです。

シャトー(Château)は、フランス語で「城」を意味する言葉ですが、フランスではワイナリーのこともシャトーといいます。ワイナリーはお城のような建物なので、そのまんまの意味でも合っている感じがします。

また、シャトーのほかに、ワイナリーをドメーヌ(Domaine)と呼ぶこともあります。これは「所有地」や「領域」を意味します。ワイナリーをシャトーと呼ぶかドメーヌと呼ぶかは地域によって違って、プロヴァンスの場合は両方が混ざっています。違いを説明できる人はあまりいないのですが、しいて言うならドメーヌよりシャトーの方が規模が大きいイメージです。

それでは、シャトーへ行ってみましょう!

まずは「Château Paradis(シャトー・パラディ)」です。パラディは「パラダイス」のフランス語。いい名前ですね!
パラディのロゼはスッキリしてて私は好きなんですが、スーパーではあまり見かけません。レストランにはときどき置いてあります。ボトルを購入するのが難しいワインは、なおさらシャトーへ行く意味があります。

シャトーは大抵、ぶどう畑のなかにあります。この日は冬だったので葉がありませんが、一面のぶどう畑はいい眺めです。若葉や紅葉の季節はとくにきれい。

中には入ると庭があり、醸造所やカーブ、商品を販売する部屋が並んでいます。

窓の外にぶどう畑が広がっているのがわかりますか? この畑で収穫したぶどうで、ワインをつくっています。まさに地産地消ですね。

気になる商品をデグスタシオン(試飲)します。パラディは無料でしたが、高いワインをつくっているシャトーでは試飲が有料だったりします。

同じシャトーでも、ぶどうの品種や生産方法を変えて、味の違うワインをつくっています。お店の人からそれぞれの特徴を聞きながら飲み比べられるので、ワインに対する理解が深まるし、自分の好みを知ることもできます。一緒にいる人と感想を言い合うとまた面白い。

ちなみにフランスではワイン1杯程度であれば飲酒運転になりませんが、酔いたくない人は試飲したワインを専用のバケツに吐き出します。

試飲をしたら、気に入ったワインを数本購入するのが礼儀というもの。シャトーで買うと、スーパーで買うときとはまた違って、「いい買い物したなぁ」と実感します。

お次は「Château Virant(シャトー・ヴィラン)」 です。プロヴァンスワインのなかでは大量生産している方で、スーパーのワイン売り場でもよく見かけます。とはいえ、シャトーにしか置いてない種類もあります。また、ヴィランではオリーブオイルも生産しているので併せて購入しても。

ヴィランは建物が大きく、ショップも広め。
お客さんの中にはケースで大量にワインを購入している人もいました。毎日のように飲む人は、シャトーでまとめ買いした方が割安だと聞いたことがあります。

ワインを醸造するタンク。いまはステンレス製が主流らしいです。よく見る木製の樽に入れるのはこの後の工程です。

並ぶタンクの先に見えるのは、ワインを寝かせているカーブです。このカーブ、なんと17世紀からあるそう。ここで代々ワインづくりをしてきたことがうかがえます。

ワインづくりに関する昔のアイテムを展示している部屋があり、ちょっとした博物館のようでした。歴史あるシャトーならではですね。

ということで、プロヴァンスワインのシャトーを2カ所紹介しました。このほかにも、プロヴァンスには素敵なシャトーやドメーヌがたくさんあります。予約などは必要ないので、ぜひ気軽に立ち寄ってみてください。

日本にいる方は、プロモーション動画で脳内トリップを。シャトーやドメーヌはよく自分たちの紹介動画をアップしているので、見比べて次の行き先を考えてもいいかもしれません。

(パラディ)

(ヴィラン)

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