レモンの街・マントン
コートダジュールで一番東にある街はマントンです。イタリア国境ぎりぎりに立っているので、マントンを出るとイタリアに入国することになります。
街中にもイタリアの雰囲気が漂って、お店のオーナーやカフェのウエーター、または観光客の中でもイタリア人が多いです。
もうひとつマントンの特徴は気候です。高い崖に囲まれているせいで年間300日も晴れ、冬がとても暖かい場所です。そのため、19世紀からロシアやイギリスの貴族は冬に滞在して、現在でも定年したヨーロッパ人はよくマントンで晩年を過ごします。
やさしい気候のおかげでおいしい野菜、オリーブやフルーツもずっと栽培してきました。一番有名なのは間違いなくレモン。独特な種類で、あまりすっぱくなくて、皮がおいしくて、高級レストランのシェフたちにも貴重に利用されます。間違いなくおすすめのおみやげはレモングッズです。レモンのせっけん、レモン柄のナプキンやクロス、レモンのジャムなど。マントン産のレモンしか利用しないレモンの専門店や、有名なジャム屋を訪れれば間違いなく素敵なおみやげをたくさん購入できます。
毎年2月に、ニースのカーニバルと同時にマントンのレモン祭りが開催されます。レモンをなげるわけでなく、笑、パレードする花車にレモンを飾ったリ、広い公園でレモンとオレンジでできたオブジェの展示会をしたりして、とても賑わいます。マントンに泊まらなくても、ニースから電車やバスでアクセスが簡単なので、日帰りで訪問できます。
また、マントンを訪れるなら美術館にもぜひ立ち寄ってみてください。長年マントンを愛したアーティストはジャン・コクトーですね。一番古い美術館は海に面している「バスティオン」、昔の刑務所ですが、市内にある市役所の「結婚の間」も見る価値があります。そして、現在は改装中ですが、10年ぐらい前に海辺に新しい美術館もできたので、コクトーのファンがワクワクする町です。
最後に、マントンでのんびりすることもおすすめします。2019年ごろに、東側の海岸線が改装されて、とても気持ちいいプロムナードができました。砂浜なので海水浴や日光浴も楽しくできますし、たくさんのカフェやレストランもオープンしたので、ロゼワインを片手に海を眺めるのもいいかも知れません。