《旅好きライターのプロヴァンス暮らし》第14回〜 四季折々、花があふれる「ボルム・レ・ミモザ」〜

2022年02月15日
タグなし

探検したくなる村

ボルム・レ・ミモザは、海から山へと斜面に張りつくようにある村です。
村がいまの姿になったのは12世紀、外敵の襲来に備えて、あえて不便な場所につくられたそう。

こういう防衛のために高い場所につくられた村は、フランス全土にあります。ボルム・レ・ミモザもそうですが、高い場所にある村は山に沿っていため、坂や石段が多く、時々建物の下をトンネルのようにくぐる入り組んだつくりをしています。

これがなんとも冒険心をくすぐるんです。

いつも花々が出迎えてくれる

ボルム・レ・ミモザは南側の斜面にあるので日当たりがよく、どの季節に行っても村中に花が咲いています。

村名に“ミモザ”とあるように、冬はミモザ。2月には「Corso Fleuriミモザ祭り」が開かれ、ミモザでつくった山車のパレードが見られます(コロナ禍では中止)。

また、ボルム・レ・ミモザはこのブログの 〜ミモザ!ミモザ! ミモザ! 一足早い春の訪れ〜 でも紹介した「ミモザ街道」の出発地でもあります。

ミモザの季節が終わり暖かくなると、今度はブーゲンビリアの番です。ピンク、紫、オレンジのブーゲンビリアが村中を彩ります。

そのほか木蓮や紫陽花、ゼラニウム、名前のわからないものまで、たくさんの花が至るところで咲き、訪れる人を出迎えます。

街路樹だけでなく、各家庭が軒先で育てている花も多いです。村全体で植物を大事にしている様子。

フランスでは、ボルム・レ・ミモザのように花が豊かな村や町は、「Villes et Village Fleuris(花いっぱいの町と村)」というラベルを持っています。

Villes et Village Fleurisとは、国の評議会が毎年コンクールを開催し、花のある景観や環境への配慮、生活空間の質などの基準から、各町や村に授与するラベルのこと。
簡単に言うと「Les plus beaux villages de France(フランスの最も美しい村)」の花バージョンのようなもの。

Villes et Village Fleurisのラベルにはランクが1から4まであり、4が最高です。ボルム・レ・ミモザのランクは4。花好きなら絶対行くべき!

花を追いかけて半ば迷いながら歩いていると、いつのまにやら夕方に。

予約しておいたレストラン「Lou Portaou」へ向かいます。

ボルム・レ・ミモザらしい、建物下のトンネルにLou Portaouはあります。
石造りのアーチ状のトンネルに、アンティークのテーブルセットというプロヴァンス情緒あふれる空間です。
伝統的なフランス料理と地元のワインをいただきました。

山を降りると広がるビーチ

ボルム・レ・ミモザにはビーチもあります。
その長さ22キロに及び、6〜9月頃まで海水浴が楽しめます。

このきれいなターコイズブルーの海は、山の方からも見下ろせます。

山も海もあって、いつも花が咲いているなんて、なんて素敵なんでしょう。
季節ごとに足を運びたくなる村です。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

新着投稿記事

プロヴァンス・ダイアリー

【プロヴァンス・ダイアリー】《旅好きライターのプロヴァンス暮らし》第19回 〜 ラベンダー畑へ:③ソーエリア編 〜

真正ラベンダーとラバンジン ひとくちにラベンダーといっても、いくつも種類があるのをご存知ですか? スパイクラベンダーとかイングリッシュラベンダーとか、調べるといろいろあるのですが、プロヴァンスのラベンダーを見に行くにあた

記事を読む
プロヴァンス・キッチン

【プロヴァンス・キッチン】【青漣のプロヴァンス美食巡り〜ミシュラン笑撃レポート編】no.3 La Closerie

皆様こんにちは。「氣」と「愛」のこもったお料理を探して放浪しております青漣です。エクサンプロヴァンスも日が長くなり良い季節になってきました。日本も若葉が目に染みる季節ですね。こちらは今菜の花、藤の花、花蘇芳などが本当にき

記事を読む
プロヴァンス・ダイアリー

【プロヴァンス・ダイアリー】《旅好きライターのプロヴァンス暮らし》第18回 〜 ラベンダー畑へ:②セナンク修道院エリア編 〜

「セナンク修道院」は、キリスト教カトリックの「シトー会」の修道院です。 シトー会って何? シトー会は、12世紀にブルゴーニュで設立された修道会で、戒律を厳密に守り、質素な生活を送ることを信条としています。 清貧を貫くシト

記事を読む
プロヴァンス・ダイアリー

【プロヴァンス・ダイアリー】《旅好きライターのプロヴァンス暮らし》第17回 〜 ラベンダー畑へ:①ヴァランソル高原エリア編 〜

「ラベンダー街道」をゆく プロヴァンスの風景といえば、ラベンダー畑を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 プロヴァンスには広大なラベンダー畑が広がっていて、毎年6月下旬から7月にかけて大地が紫色に染まります。 ラベ

記事を読む

新着投稿記事

プロヴァンス・ダイアリー

《旅好きライターのプロヴァンス暮らし》第20回 〜 歴史、花、海、ダンス!?「イエール」の盛り沢山な一日 〜

イエール(Hyères)は、地中海に飛び出ている半島があるまちで、「黄金の島々」と呼ばれる3つの島を有しています。 まちに7000本のヤシの木が植わっていることから、イエール=レ=パルミエ(Hyères-les-Palm

記事を読む
プロヴァンス・ダイアリー

【プロヴァンス・ダイアリー】《旅好きライターのプロヴァンス暮らし》第19回 〜 ラベンダー畑へ:③ソーエリア編 〜

真正ラベンダーとラバンジン ひとくちにラベンダーといっても、いくつも種類があるのをご存知ですか? スパイクラベンダーとかイングリッシュラベンダーとか、調べるといろいろあるのですが、プロヴァンスのラベンダーを見に行くにあた

記事を読む
プロヴァンス・ダイアリー

【プロヴァンス・ダイアリー】《旅好きライターのプロヴァンス暮らし》第18回 〜 ラベンダー畑へ:②セナンク修道院エリア編 〜

「セナンク修道院」は、キリスト教カトリックの「シトー会」の修道院です。 シトー会って何? シトー会は、12世紀にブルゴーニュで設立された修道会で、戒律を厳密に守り、質素な生活を送ることを信条としています。 清貧を貫くシト

記事を読む
プロヴァンス・ダイアリー

【プロヴァンス・ダイアリー】《プロヴァンスの風物詩》no.6 Pâques (復活祭)

カトリック教徒の多いヨーロッパでは復活祭はクリスマスと並んで大切にされている伝統行事です。復活祭は春分後の最初の満月の次の日曜日となり、毎年異なります。2022年の復活祭は4月17日(日)です。4月は復活祭休暇の観光シー

記事を読む
プロヴァンス・ダイアリー

【プロヴァンス・ダイアリー】《旅好きライターのプロヴァンス暮らし》第17回 〜 ラベンダー畑へ:①ヴァランソル高原エリア編 〜

「ラベンダー街道」をゆく プロヴァンスの風景といえば、ラベンダー畑を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 プロヴァンスには広大なラベンダー畑が広がっていて、毎年6月下旬から7月にかけて大地が紫色に染まります。 ラベ

記事を読む
プロヴァンス・ダイアリー

《旅好きライターのプロヴァンス暮らし》第16回 〜 ローマ教皇のおひざ元だった「アヴィニョン」 〜

あの歌の橋は途中で終わっていた! アヴィニョンのまちことは知らなくても、「アヴィニョンの橋の上で」という童謡は聞いたことがあるという人、多いのではないでしょうか。私もそうでした。 歌に出てくる「アヴィニョンの橋」です。

記事を読む
プロヴァンス・ダイアリー

《旅好きライターのプロヴァンス暮らし》第15回 〜 岩山の小さな村「ムスティエ・サント・マリー」の高級陶器 〜

ムスティエ焼きで知られる小さな村 ムスティエ・サント・マリーは、プロヴァンスの山岳地帯にある人口700人程度の村です。 このブログの第六回〜スリルと景勝!「ヴェルドン渓谷」をドライブ〜で紹介した、サント・クロワ湖にかかる

記事を読む
プロヴァンス・ダイアリー

《ニースっ子ステファニーのコート・ダジュール紹介》第八回 〜スミレの村 トゥーレット・シュル・ルー〜

スミレの村 トゥーレット・シュル・ルー 南仏に数えきれないほどかわいい村がありますが、その中でもあまり知られていないトゥーレット・シュル・ルー(Tourrettes sur Loup)はとてもおすすめの村です。 サン・ポ

記事を読む
プロヴァンス・ダイアリー

《旅好きライターのプロヴァンス暮らし》第14回〜 四季折々、花があふれる「ボルム・レ・ミモザ」〜

探検したくなる村 ボルム・レ・ミモザは、海から山へと斜面に張りつくようにある村です。 村がいまの姿になったのは12世紀、外敵の襲来に備えて、あえて不便な場所につくられたそう。 こういう防衛のために高い場所につくられた村は

記事を読む
プロヴァンス・ダイアリー

【プロヴァンス・ダイアリー】【プロヴァンスの風物詩】no.4 クレープの日、シャンドラー

2月2日は、プロヴァンスに限らず、フランスではクレープを食べる日です! この日は、本来はシャンドラー(Chandeleur ろうそく祝別の日)というカトリックの祝日で、マリアとヨセフが生後40日のキリストを連れ神殿をお参

記事を読む
ログイン