【プロヴァンス・キッチン】【青漣のプロヴァンス美食巡り〜ミシュラン笑撃レポート編】no.4

2022年06月09日
タグなし

こんにちは。

南仏エクサンプロヴァンス在住6年目に突入した青漣と申します。皆様お元気でいらっしゃいますか?

食べ歩きが大好きで「氣」と「愛」の入ったお料理を求めて放浪しています。
日本ではまだマスクをしている方が多いようですが、ヨーロッパではワクチンパスポートの廃止と共にマスクをしている人はほとんど見なくなりました。日常が戻ってきた感じです。

風薫る季節。南仏も本当に心地よいベストシーズンです。
今回突撃?笑撃?目標はエクスから車で40分くらいカシ(Cassis)という小さな港町のレストランです。
カシはごくコンパクトな地域に地球のロマンを感じるダイナミックな地層のカランク(入江)あり、ヨーロッパでも有数の素晴らしい眺望のカナイユ岬あり、フランス人垂涎のワイナリーありと三拍子揃った満足度の高い滞在が保証されている素敵な街です。

日本人は勤勉で好奇心が旺盛なので見どころがたくさんあると「のんびりした〜い。」という思いとは裏腹に分刻みの行動となりがちですがここは幸いな事に「絶対見なくては!!」という場所はそんなにないので後ろ髪引かれることなくのんびりできます。
青漣はもう断言します。「日本人はカシに行け!(笑)」


レストランに行く前に遊覧船に乗って30分ほどカランク巡りをして、その後アイスクリームでも舐めながら街をひと回り、それからレストランに行けば例え南仏旅行1回目でも南仏の達人気分になれること間違いなしです。

前置きはこのくらいにして、レストランに入りましょう。今年新たにミシュランで3つ星を獲得したIa Villa Madie 併設のLA BRASSERIE DU Cortonです。

《Atmosphere=雰囲気 》⭐️⭐️⭐️

3つ星レストランと駐車場は同じなので、停まっている車が普通の駐車場では見かけない車のオンパレードです。お庭も丁寧に手入れがされており地中海を眼下に見下ろしながら階段を登っていくと、既に心拍数上昇するのはもちろん階段のせいではありません。

こちらはアラカルトメニューも豊富ですが、私は週替わりの39€のメニューにしました。

《Amuse-bouche=突き出し(先付け) 》⭐️⭐️
白身魚のリエットのカナッペ ディルを添えて

数年前もこちらで同じようなリエットを頂きました。
私は魚のリエットは少し苦手だったのですが、ここで食してから急に大好きになりました。食材の新鮮さと下調理の時にワインや香味野菜などを使って魚の臭みが出ないようにしているのだと思います。
これに合わせてお店のグラスシャンパンを頂きました。Michel TURGY RÉSERVE SÉLECTION(ミシェル・チュルジ レゼルヴセレクション)でした。使用している葡萄はシャルドネのみ。私はカルフールでセールのシャンパンを買って満足しているので、シャンパンを語ることなどできませんがこのシャンパンはグランクリュでありながらお買い得価格で買うことができます。BRUT(辛口)と表示してありますが香りがフルーティーなのでそんなに辛く感じなくて、多くの人が美味しいと思うのではないでしょうか。
お友達が頼まれたお店オリジナルのハーブのジントニックカクテルも好評でした。

 

《Entrée=前菜》⭐️⭐️⭐️
Gyozas de boeuf
Bouillon nos sous-bois
牛肉の餃子
「野菜からスープが湧き出る」とでも訳したらいいのでしょうか?
誤訳かもしれませんがイメージとしてはそんな感じです。

私はフランスで外食する時はWASABI とかYUZU、TAKUWANなどいわゆるフランスのシェフにとって「挑戦的な」食材を使っているメニューはハズレが多かったので最近では避けています。今回どのようなものが提供されるのかかなりドキドキでした。
タモリが「暖簾に「創作料理」って書いてあるお店で美味しいお店って出会ったことないんだよね。」と言っていましたが、この「創作料理」私は合格!!でした。
スープが熱々で、皮がトゥルトッルで、餃子に使う茸は絶対椎茸一択!と思っていましたがセップ茸が妙に美味しかったです。
ご一緒したお友達と夕食に何個餃子を作るか話で盛り上がりましたが(ちなみに我が家は最高90個でした)たった1個でちゃんと前菜として納得させる存在感のある餃子に脱帽です。
ボトルで頼んだワインはもちろんカシのワインです。ソムリエのおすすめに従って
DOMAINE DU BAGNOL CASSIS BLANC 2021(ドメーヌ・ド・バニョール)の白にしました。

52.5%マルサンヌ、33%クレレット14.5%ヴニブランです。ミネラル感どっしり、レモンバーベナの香りが心地よいです。
ちなみにカシの白はマルサンヌとクレレットがAOCの主要品種で30%以上マルサンヌが入らないと行けないという規定だそうです。
カシのツーリストオフィスで頂いたガイドマップによると、カシのAOCのドメーヌは12あるようです。生産量が少なく、ほとんどフランス国内で消費されてしまうため日本ではあまり知られていませんが、ワイン好きのフランス人に聞くとプロバンスの白ならカシだよと薦めてくれる方が多いです。

潮風をたっぷり受けて育っているので魚介類には本当によく合います。
ぜひ南仏にいらしたらカシの白ワイン体験されて下さい。
ちなみに私は今のところPaternelの白が一番好きです。

《Plat=メインディッシュ》⭐️⭐️⭐️

Espadon de ligne

Caponata d’aubergine emulsion de basilic

バジリコのエマルジョンに茄子のカポナータを添えて

8年フランス在住のご一緒した方が「初めてフランスで魚料理心から美味しいと思った。」とおっしゃっていました。素材がよく火入も絶妙でしたので、噛まずに飲み込んでしまうくらい美味しかったです。プロの仕事でした。
カポナータとはイタリア料理でナスを一度オリーブ油で揚げ、別鍋にオリーブ油で炒めた玉ねぎ、セロリ、トマト、オリーブ、ケッパーと煮込みホワイトバルサミコで味付けしバジルを散らすもので、ラタトゥイユと似ていますがカポナータはまとめて煮込みませんので作るのは大変です。バジルを乳化させてスープ状にすることでグッと高級感が出ていました。

《Dessert=デザート》⭐️⭐️⭐️
Tarte aux fruits des bois
Crème légère de coco
森の果実のタルトとココナッツの軽めのクリーム
大きさも甘さも控えめで日本のフレンチのデサートみたいでした。苺やカシスの味をしっかり感じられて全体のまとめとしても満足感に満たされました。

時間と共に刻々と変化する美しい海を見下ろしながら、イマジネーション溢れる料理を頂いて、柔軟な気持ちや挑戦する心は幾つになっても持ちたいと思わされた訪問でした。
コロナで中断していたカシのドメーヌ巡りも再開したいと思います。

それではまたà bientôt!

 

 

「【プロヴァンス・キッチン】【青漣のプロヴァンス美食巡り〜ミシュラン笑撃レポート編】no.4」に5件のコメントがあります

  1. MICHIYO TERASAWA

    何年にも渡ってプロヴァンスにお邪魔してるのに、数年前に初めてCassisに連れていってもらいました。空港へ行く途中のついでにだったけどもあの景色は絶景で、何度も行きたいところでした。あれからコロナになり行けていないのが残念です。
    でも日本でCassisのワインを購入して、のんでるのですが、それはもう美味しいこと。
    日本で手に入らないワインを紹介してくださって嬉しいです。

    1. MICHIYO TERASAWA 様 ありがとうございます。カシはエクスから近くてのんびりしていて本当に良い場所ですよね。ワインをお土産に。。と思って購入するのですが美味しいのでついつい飲んでしまいます。またいらして下さいね。

  2. 青漣さん、待っていました!
    カシという場所、そこならではのお食事とワイン、本当に明るくて心地よい気持ちになりました。
    こんなに素敵な景色を見ながらのお食事、新鮮なお魚とそれにぴったりのワイン!これ以上何も望みません!という感じですね。
    前菜の牛肉の餃子!セップ茸を使っているのですね。どんなお味だったのでしょうか。とても興味があります。それからメインのメカジキも美味しそう!緑のソースがとても美しいです。そしてデザートの赤!きれいですね。
    カシのAOCのドメーヌも順番に行ってみたいわ~。
    動画もお食事だけでなく、街の様子やカナイユ岬もご紹介してくださって、お友だちにも見てもらいたいと思いました。
    楽しいレポートをありがとうございました!!

    1. Cherry様 ありがとうございます。本当にどなたにでもおすすめできる景色よし、味良しのレストランでした。
      沢山ドメーヌがありすぎるとどこから廻っていいのか迷いますが12軒と思うと制覇したくなります。またいつか記事にできたらと思っています。

    2. cherry様、コメントありがとうございます!

      動画も観ていただきありがとうございました(*˘︶˘*).。.:*♡どうぞこのブログのリンクをコピーしてお友達にも観て頂いて下さいね。

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